2009年12月14日月曜日

幸せの味わい

みなさま

こんにちは。
昨日の畑のご報告です。

お天気は晴れ! 
東京は風が冷たく感じられましたが、畑にいると日差しが温かく、今日
もうってつけの畑日和です。
今年はほんとにお天気に恵まれた一年でした。
さて、午前中は懸案だった里芋のひっくり返し作業です。
里芋は、食べきれない分は土のなかから掘り起こし、
茎を切って、逆さにして埋めておくと、春先まで保存できるそうです。
スコップで芋を傷つけないように慎重に掘り起こしたら、
深さ30cm、長さ10mもある溝を掘り、子どもの頭ほどもあ
る里芋のかたまりを次々と投入。
たっぷりと土をかぶせて10cmほど盛り土をして完成ですが、
これが、ごぼう掘りに次ぐ、なかなかの重労働。
でも、半年間の畑仕事のたまものか、汗をかきかきテキパキ作業が進ん
でいきました。
腰痛もちの私はさておき、みんな本当にたくましくなりました~。
みなさん、里芋が欲しいときは、穴を掘って見つけ出してくださいね。

一息ついたところで、早めにお昼ごはんにすることに。
この日の持ち寄りランチは、
干しかぶ菜とまいたけの炒めもの、チキンカツ、鴨の薫製、卵焼き、
白菜と大根とニンジンの甘酢煮と鮭の和えものでした。
午後は一気に収穫です。
夏の畑に比べて、この時期の畑はずいぶん寂しく見えますが、
どっこい、収穫量は夏以上の気がします。
今回も穫れまくりました! 

今回の初物は、三浦大根です。
三浦大根、かなり発芽率が悪く、100粒ぐらいまいて5~6本し
か芽が出なかったのです(涙)。
でも、生き残った苗はゆっくり確実に成長していました。
地中深く潜るタイプなので、霜や寒さにも負けずに越冬してくれる、あ
りがたい存在です。

東京で買ったら1本500~600円はする代物。
いいえ、今ではほとんど市場では見かけなくなりました。
貴重な大根、今回は試しに1本だけ掘り起こし、4人で山分けすること
にしました。
大事に持ち帰った、下ぶくれの色白美人の三浦大根。
肉質緻密で煮物向きですが、今回はふと思い立ってステーキにしてみま
した。
ごま油をしいたフライパンで、じ~っくり弱火で20分ぐらい焼く
と……、
これがびっくり! 大根なのに、すんごく甘いんです!
何も味付けしていないのに(うっかり味付けするのを忘れました)、
噛んだ瞬間、じんわりとしたうま味と甘味が口いっぱいに広がりました。
おいしいです~。
毎回、畑のあとのごはんは、いつもより特別に至福の時間です。
聖護院かぶの煮物は口のなかでとろとろにとろけるし、
日本ほうれん草の根っこは噛み締めるほどに甘いし、
ほんと、その時期にしかとれない、旬のとれたての野菜を口にすると、
大げさではなく、思わずうるうるするほどの幸福感に包まれます。
(おいしさと感謝と感動で、ほんとにウルウルするんです。野菜愛が強
すぎでしょうか)
みなさんもぜひその幸せを味わってみてください。

2009年12月6日日曜日

芦花公園の告知イベント

こんにちは! いいお天気ですね。
芦花公園の告知イベントが、無事終了しましたことをご報告します。
出品したのは、
・紫芋のスティック(ごま塩味、シナモンシュガー味、シュガー味の3
種類)
・かぶの漬物(浅漬け、甘酢漬けの2種類)
・無農薬有機野菜
ちょうど1年前に参加したときは、
いろいろなところから無農薬野菜を取り寄せてけんちん汁を作ったので
すが、
そのときと比べて、充実感や満足感が全然違いました!

なんといっても野菜は自家製! 思い入れがまったく違いますよね。
「野菜は自分たちで作ったんです!」
「完全無農薬有機の野菜だから、安心して皮も葉っぱも食べられます!」
「ほんとに野菜がおいしいんですよ」
「かぶ、すっごく甘いよ~」
「お芋、おいしいでしょ~」
「大蔵大根、食べてみて! きめが細かくてみずみずしいのよ!」
ご参加いただいたみなさんの売り文句にも、気合いや愛情がいっぱい
入っていましたね。
自信を持ってすすめられる! という感じが伝わったのではないでしょ
うか。

実際に、試食していただいたお客さんには、どれも大好評でした。
浮菜かぶや品川かぶ、のらぼう菜など、初めて目にする伝統野菜に興味
津々、
食べ方や味など、たくさん質問をいただきました。
世田谷地区ではブランド力の高い大蔵大根も人気でした。
それから、タネの名前当てクイズを作ったり、
これまでの活動の様子を写真パネルにしたりして、アピールしました。
昨年のイベント後にも、何人かの方から「参加したい」と声をかけてい
ただいたので、
今年も1人でも多くの方から反響があるといいですね。

1年前には、まさか自分たちで育てた野菜で、
こんなふうにイベントに参加できるとは思ってもいませんでした。
畑もなければ知識もなく、まだまだ先の話だと思っていましたから。
ご指導いただいた山田農園さん、紹介していただいた藤田さんには、本
当に感謝、感謝です!
ご参加いただいた方々もどうもありがとうございました! 本当におつ
かれさまでした!

2009年11月24日火曜日

今年最後の種まき

お天気は、晴れときどき曇り。
11月末ともなれば、さぞかし畑は冷えるだろうと
思っていたのですが、
予想に反して日差しは温かく、畑仕事にいそしんで
いると汗ばむくらい。午前中は、今年最後の種まきです!
大麦とさやえんどう、れんげをまきました。 大麦は2月頃、麦ふみをしないといけないので、
小さな子どもも、このときばかりは畑を思い切り走
り回れますね。
ぜひ麦ふみ大会やりましょう!れんげは、緑肥になったり、蜂を引き寄せて受粉を
手助けしてくれたり、
葉っぱはゴマ和えなんかで食べられたりするそうで
す。
見ているだけでも楽しいですよね。お昼はこの日も、気持ちのいい畑の脇で。
メニューは、大根と豚肉の煮物、黒豆&イカ&ヒラ
タケの揚げ団子、鯖の粕漬け、鶏がらのスープでした。ふとまわりを見渡せば、筑波の山並みは紅葉真っ盛
り。
澄んだ空気と伸びやかな景色も最高のごちそうです。

さて、午後は収穫ひとすじ! 毎回、大豊作です。
かぶ5種類、大蔵大根、ねずみ大根、京薬味大根、
太ごぼう、春菊、日本ほうれんそう、赤根ほうれん
そう、のらぼう菜、壬生菜、小松菜、雪菜、白菜な
どなど。
28日の結団式のために、大量に仕入れてきました
ので、どうぞ楽しみに。
お持ち帰りもあります!
今回のピックアップ野菜は、日本ほうれん草。
ほうれん草は成長が遅いらしく、他の青菜がぐんぐ
ん大きくなるなか、いたってマイペース。
ちゃんと大きくなるのか、本当にやきもきさせられ
ます。しかも、在来の日本ほうれん草のタネは、西洋ほう
れん草と違って、
トゲがいっぱいある複雑な形のため、機械では種ま
きできないそうです。成長が遅いぶん、細い根を地中深く、しっかり伸ば
しているため、間引きするのも一苦労。
農家さんに敬遠され、しだいに日本ほうれん草から
西洋ほうれん草へと、
主役の座が取って代わったのもわかる気がします。

でも、みんなでのんびり育てる私たちは、在来種で。
トゲが痛い!痛い!と言いながら、タネまきしてか
ら約3ヶ月。
ようやく間引き菜として収穫できるようになりまし
た。これがもう、柔らかくて根っこの赤いところがもの
すごく甘いの!!!
まるごと切らずにさっと茹でて、ほうれんそうの一
本食い(笑)を楽しみました。細い根っこのひげも全部食べられます。
霜に当たるといっそう甘みが増すので、これからが
待ち遠しいです。

2009年11月8日日曜日

とれたてごはんをいただける幸せ

この日も、穏やかで風もなく、11月とは思えない温
かなお天気。
畑仕事をするには、本当に気持ちのいい季節です。
でも、この時期、畑仕事はとってもラクチン!
種まきもほとんど終え、雑草も生えないし、虫の姿
も少なくなりました。
ほんとに手がかからないのです。

泉州玉ねぎ(これが美味らしいです!)の苗を植え
付けたら、あとはひたすら収穫です。
残っていたさつまいもを掘り起こし(今回も大量で
す!)次は大もの・大浦太ごぼうの収穫です。
今回は、お茶博士ことAYAKOさんと、お料理上手な貴
婦人NAOMIさんが初挑戦!
ふわふわの土の下に広がる、固い赤土の大地を掘れ
ども掘れども先が見えません。
畑にあいた大きな穴の中に潜り込んだり、頭から転
がり落ちそうになりながら、ひたすら土をかきわ
け……。
見事、でっかいごぼうを掘り上げました〜! 

私は、このごぼうにかなり惚れ込んでいます(笑)。
ほんとおいしいんだもん。
採れたてをさっとゆでると、半透明に光り輝くんで
すよ。
それをゴマたっぷりのたたきごぼうにしていただく
のがお気に入りです。
そうそう、今回は大きな白菜が5つも収穫できまし
た。
家に帰って半分に切ったら、ちゃんと中までぎっし
り葉が詰まっていましたよ。
畑仕事がのんびりできるので、お昼は畑の脇で
ちょっとしたランチパーティー。
実はこの日、畑仕事の前に、近くの笠間で開催して
いる菊祭りを見に行き、おそばを食べてくる計画を
していたため、
いつものように一人一品お弁当を持ってこなかった
のです。

急遽、畑近くの直売所で、炊き込みご飯やおこわを
買い込み、
畑でとれたかぶやかぶの葉をじっくり焼いていただ
きました。
かぶの甘味が引き立って、これがおいしいんです! 
その場でとれたかぶを、すぐにその場で調理してい
ただく。なんて贅沢なんでしょう。
抜かれたかぶ本人も気付かないくらいのはやわざで
す。
空気は澄んでいるし、山並みはきれいだし、赤とん
ぼは遊びにくるし……。
そんな環境で、とれたてごはんをいただける幸せを
みんなで実感しました。
今度は、畑で鍋、もいいね。

文nami
photo yasu

2009年10月28日水曜日

さつまいもが大収穫!

お天気は晴天。畑で過ごすには絶好の気持ちのいい秋の空が広がってい
ました。本当に毎回、天候には恵まれています。きっと誰かさんの行いがよいの
でしょう(笑)。
この日は、お待ちかねのさつまいもの収穫からスタート。

植えていたのは、紅あずま、紫いも、干し芋用の玉ゆたかの3種類。
縦横無尽に広がるツルをかきわけ、元の茎の下を手で掘り進めると、出
てきました~。でっかいさつまいもがゴロゴロ。
1つの茎に5個も6個もぶら下がっています。柔らかい土の中から、スポーン!と抜くのが快感で、みんな夢中になっ ていました。子どもの頃、芋掘りが大好きでしたが、当時に戻ったように楽しみました!元さんいわく、今年は大豊作らしく、
この日収穫しただけで、60cm四方のダンボール箱2箱分にもなりました!
次回参加される方のために、まだ少し残してきたので、ぜひ芋掘り楽しんでください。

あまりに量が多いので、せっかくですから、12月の芦花公園でのイベントで使用したいと思います。
現在、我が家の野菜部屋(収穫した野菜で埋まっています)に保管していますので、結団式にいらした方にはお裾分けできるかも!

掘ったさつま芋は畑に転がしておき、夕方帰るまでに乾かしておきます。
次は、落花生の収穫だ~! と、ウキウキしながら取りかかろうとした
ら……、林の上からカラスが一斉に鳴き始めました。
「アホウ~、アホウ~」と、まるで私たちをあざ笑うかのよう。
見ると、畑のあちこちに落花生の抜け殻が!!
そうなんです! あろうことかカラスに先を越されていたのです。
やっぱりおいしいものがわかるんですね。
それでもさやで100個以上収穫できました。
この堀り立ての生落花生の塩ゆで、もう絶品です! 
ついつい手が止まらずに食べ続け、翌日にはニキビができていました(笑)。

お昼は、濃厚クリームシチュー、さんまのカレー粉焼き、白菜漬け、ネ
パールマサラの豚こま炒め、かぼちゃのごま味噌煮、
さらに、畑でとってきたレタスと春菊とミニトマトの即席サラダも加わ
り、豪華な食卓となりました。
午後は、残しておいた葉ものとごぼうの種をまいたら、あとはひたすら収穫です。
その量の多さといったら……。
かぶ5種類、大根2種類のつまみ菜だけで、コンテナボックスは山になっていきます。
それぞれ種類によって葉の味も違うから、食べ比べると楽しいです。
春菊、小松菜、白菜、レタスはもう立派なサイズになっていました。
葉が枯れてしまい、不作かなと心配していた山芋もずいぶんたくさんとれましたよ。
圧巻だったのは太浦ごぼう。1メートルは掘ったのではないでしょうか。
直径10cm、長さ70cmはある太くて立派なごぼうを見事、掘り上げたときは思わず「おいしい!!」と叫んでしまいました(笑)
このごぼう、市販の細いタイプと違って、えぐみがなくまろやかですんごく味がいいんです。まだまだ残っていますので、どうぞ掘ってみてください!

我が家は一部屋、収穫した野菜で埋まっています!
この時期、収穫できるものがい~っぱいありますので、ぜひみなさん畑
に行きましょう!